wing jointからのお便り

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オーダーの前に知ってもらいたいこと

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wing jointからのお便り

背中楕円型のソファ

こんにちは、吉澤です。

商業施設に設置するソファを製作しましたのでお話させていただきますね。

張屋さんからのご依頼です。

背中・座板・肘を分割での製作になります。

今回、全て袋にして張り上げるとの事なので、背表ベニヤ、座板板受け、肘の表ベニヤのご依頼です。

固定は下からボルト留めにしました。

大きなソファの場合、現場での搬入時のエレベータの取り回し都合があるので、

分割の場合は、搬入の確認も大切な打ち合わせポイントかと思います。

脚は、台輪になります。こちらは現場大工さんが仕上げてくれるそうなので、それに合うように全体を仕上げていきます。


木取り前に、正面から見たときの背中のカーブを薄ベニヤに描いて取り回しを決めていきます。

大まかな寸法指示はありますが、際のカーブの消え方などはガクンとならないように自然と消えていくように描いていきます。

このときに気をつけて描いていけば、キレイなカーブが生まれると思ってます。

背中の木取りが出来れば、あとは箱を作る要領で木取りを進めて、肘の傾斜など昇降盤で加工しながら製作をしていきました。


最後に、背中後ろからボルトで締めるので、開口穴を開けておきます。

張り上がりで、ここを埋めるそうです。

感想としまして

今回はすべて板受けのご依頼でしたの、形状はとても出しやすかったと思います。

背中のカーブが綺麗にでたかと思ったのと肘との収まりがスムーズにいった感があります。

ありがとうございました。


木部・木枠製造のお問い合わせは、メールまたはInstagramのメッセージでご連絡いただければ幸いでございます。

どうぞ宜しくお願い致します。

wing joint 吉澤

一人がけソファ

こんにちは、吉澤です。

馬蹄型ソファを製作させていただきましたので、工程のお話をさせていただきますね。


木部の完成は、写真のような仕上がりになりました。

完成写真にはないのですが、これにウオルナットの脚が付きます。

張り上がりの関係で、布地を仕上げてから脚を取り付けるので上台と脚枠を別体で仕上げていきます。


今回は1/10の図面からのご依頼でした。

なので大まかな背中のカーブRの大きさはシートハイSH、高さHなどの指示はありますが、

細かい箇所は僕のほうに任せてもらえます。

例えば背中のカーブの繋ぎや馬蹄の形状などはその椅子の雰囲気で製作しながら仕上げていきます。


はじめに、1/10の図面から原寸図面を描いていきます。

馬蹄形の場合は、原寸図面でRを細かいところまで描いていかないと後々取り回しが大変になりますので

出来る限り時間を使っていきます。

マキコミとネダの位置など、ここでしっかり決めていきます。

木取りを始めてからだと位置決めが難しいので原寸図面に描き入れします。



どこから木取りを始めるかというと、これは各職人によって違いますが、僕は下から立ち上げていきます。

台座で下枠の形と上台の形を仕上げていきます。

その後、中柱とツカを立てていきますが、ここで柱の高さを原寸図面から計算して決めておきます。

ここにR笠木が乗るので、ここは大事なところです。

柱を立てたら笠木の製作になりますので、原寸図面から背中のRを墨しながら木取りを進めて、

形状を作ります。ここの細かい繋ぎのRなどは雰囲気で決めていきます。


背中の笠木が出来たら、中柱に乗せていきます。

ここまで行けばほぼ完成なのですが、ツカと背中の繋を張り上がりのイメージ写真を見ながら繋げていきます。


最後に台座です。

今回は板受けになるので、写真のような形状になりました。

ネダとマキコミが引き込みしやすいように逃げとけば大丈夫です。

ウレタンが結構乗るので、板受けの強度も必要になります。


感想としまして

原寸図面から製作していく場合、張屋さんの仕口を聞いてからウレタンや布地の逃げを打ち合わせして

こちらの木取り段階であるていど雰囲気を仕上げていくことになります。

この辺の雰囲気作りは、製作側として大変楽しい時間です。

ありがとうございました。


木部・木枠製造のお問い合わせにつきまして、メールまたはInstagramのメッセージで

ご連絡いただければ幸いでございます。

wing joint 吉澤

w2200 両肘ソファ 木部・木枠製造

こんにちわ、吉澤です。

両肘ソファの木部を製造させていただきましたので、

工程から納品までお話しせていただきますね。


お写真の様な形状のw2200のソファー木部です。

全部で4台ありましたので、機械工程を考えていきます。

張屋さんからのご注文になります。

はじめに、faxで全体形状を教えてもらい材料の手配をしますが、今回は原寸図面がはじめからあるということなので

張屋さんに出向いて打ち合わせをさせて頂きました。

気をつけるところは、肘の形状ですかね。

ここにウレタンが20ミリ程度しか乗らないようなので、木部で綺麗に形状を出さないと行けない点です。

あとは受けの脚が、台輪ではなく100角×H50脚が8個なので、重さも考えて製造させていただきました。


背表はテープを引っ張るので、強度が大事です。

たた、今回は中柱を少なくしたいとの事で、真ん中2本とタテ巻き込みで強度を確保しつつ

両側をベニヤにして撓みと捻じれも出にくいようにしました。

ベニヤにしたことにより、横側の形状も綺麗に出たかと思います。


肘の形状が、丸みのある130ミリぐらいものです。

あらかた昇降盤で落としてからサンダーで仕上げて、最後は鉋で削り出した感じです。

ここはちょっと時間がかかってしまったので、次に同じ様な形状の製作があったら考えなくてはいけません。


座面は、Sバネになります。

張屋さんとの打ち合わせで、原寸図にSバネの寸法を書き入れしていただいたので

それが邪魔にならないように堅木で補強させて頂きました。

ウェービングテープに比べて、そこまで強度がいらないとは思いますが、

気をつけるところは、堅木の幅ですね。

多少、Sバネの方がウェービングテープより狭くても大丈夫なんですけど、Sバネの寸法と座枠の全体のバランスを見て判断していきます。


脚を取り付ける下場は、150ミリの堅木を前後方向にいれました。

両側肘ベニヤと中柱2本、計4枚になります。

これで肘と中柱の補強にもなりました。


↓製作風景はこんな感じです。


感想としまして、

大きなソファーの場合は一台仕上げて次に行くのではなくて、あらかた全部を形にしてしまう事ですかね。

本当にこれは僕の性格なんでしょうけど、全体の形が早く見えて来る方が楽なんですよね。

ありがとうございました。


木部・木枠製造のお問い合わせは、メールまたはInstagramのメッセージで宜しくお願い致します。

wing joint 吉澤 詠志


椅子修理

こんにちは、吉澤です。

椅子の修理をさせていただきましたので、工程をお話させていただきますね。


お写真の様な感じで、

背中がグラついていたので完全に外して、接着剤をいれて直しました。

この場合、一番の仕事は背中の外しです。

玄能で叩いて簡単に外れればいいのですが、だいだいは難しいです。

今回は、背柱がどの様な形状で入っていたか分からなかったので

ちょっと玄能で叩いて様子見て、ダボではないこと確認してから手でグラグラしてみたり

器具を使って引っ張ってみたり、数日かけてゆっくり割れないように

なんとか綺麗に外れました。


あとは、もともと着いてる接着剤を取って、綺麗にしてから接着剤で一晩圧着すれば完了です。



感想としまして

綺麗に修理が出来たかと思いますが、椅子の形状からしてご使用いただく過程と経年変化で

グラつきが出るかも知れません。永くご使用いただく為にもメンテナンスが大事ですね。

ありがとうございました。


椅子修理のお問い合わせは、メールまたはInstagramのメッセージで

宜しくお願い致します。

wing joint 吉澤


木部製造のご依頼につきまして

こんにちは、吉澤です。

木部・木枠製造のお問い合わせについてお話させていただきますね。


Instagramでもお知らせさせていただいてますが、

ソファ、ベンチ、椅子などの木部製造のご依頼は メールやメッセージなどでご連絡いただければと思います。

こちらの都合で、大変申し訳無いのですが、

作業中の機械音やかため作業等、配達の移動時でお電話に出れないことがあります。

ご依頼内容を確認させていただきましてから、 ご連絡差し上げたいと思いますので何卒よろしくお願い致します。


下のお写真の木部のご説明は、また後ほどさせていただければと思います。

詳細図面からではなく、1/10の図面から原寸図を描いて製作させて頂きましたので、なかなかの工期でした。

wing joint 吉澤

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