w2200 両肘ソファ 木部・木枠製造
こんにちわ、吉澤です。
両肘ソファの木部を製造させていただきましたので、
工程から納品までお話しせていただきますね。
お写真の様な形状のw2200のソファー木部です。
全部で4台ありましたので、機械工程を考えていきます。
張屋さんからのご注文になります。
はじめに、faxで全体形状を教えてもらい材料の手配をしますが、今回は原寸図面がはじめからあるということなので
張屋さんに出向いて打ち合わせをさせて頂きました。
気をつけるところは、肘の形状ですかね。
ここにウレタンが20ミリ程度しか乗らないようなので、木部で綺麗に形状を出さないと行けない点です。
あとは受けの脚が、台輪ではなく100角×H50脚が8個なので、重さも考えて製造させていただきました。
背表はテープを引っ張るので、強度が大事です。
たた、今回は中柱を少なくしたいとの事で、真ん中2本とタテ巻き込みで強度を確保しつつ
両側をベニヤにして撓みと捻じれも出にくいようにしました。
ベニヤにしたことにより、横側の形状も綺麗に出たかと思います。
肘の形状が、丸みのある130ミリぐらいものです。
あらかた昇降盤で落としてからサンダーで仕上げて、最後は鉋で削り出した感じです。
ここはちょっと時間がかかってしまったので、次に同じ様な形状の製作があったら考えなくてはいけません。
座面は、Sバネになります。
張屋さんとの打ち合わせで、原寸図にSバネの寸法を書き入れしていただいたので
それが邪魔にならないように堅木で補強させて頂きました。
ウェービングテープに比べて、そこまで強度がいらないとは思いますが、
気をつけるところは、堅木の幅ですね。
多少、Sバネの方がウェービングテープより狭くても大丈夫なんですけど、Sバネの寸法と座枠の全体のバランスを見て判断していきます。
脚を取り付ける下場は、150ミリの堅木を前後方向にいれました。
両側肘ベニヤと中柱2本、計4枚になります。
これで肘と中柱の補強にもなりました。
↓製作風景はこんな感じです。
感想としまして、
大きなソファーの場合は一台仕上げて次に行くのではなくて、あらかた全部を形にしてしまう事ですかね。
本当にこれは僕の性格なんでしょうけど、全体の形が早く見えて来る方が楽なんですよね。
ありがとうございました。
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wing joint 吉澤 詠志