座面の修理
こんいちは、吉澤です。
アンティーク椅子の修理をさせていただきましたので、お話させていただきますね。
お写真のような感じで、座面が割れております。
多分、ナラ材で製作しているかと思いますが、座面を5枚から6枚ぐらいで接いでいますので
そこが割れたみたいです。
十数年ご使用されておられるようですので、このような破れは結構あります。
はじめに、接着剤で割れた箇所を圧着して一晩置きます。
お客様が塗装をご希望ではないので、なるべく段違いにならないようにします。
圧着が出来ましたら、補強も兼ねて座面下に補強材を入れていきます。
ナラ材の椅子ですので、補強材も固めのナラを選び付ける前になるべく同色の塗装をしました。
補強材は入れないときもあるのですが、今回の割れた箇所が脚が絡むところなので、
補強材をいれさせていただいております。
仕上げに、少しはみ出た接着剤を段違いになった箇所を薄く削りつけてます。
少し削った箇所に、タッチペン入れして仕上げです。
感想としまして
永くご使用頂いている椅子の修理をさせていだくと、とても楽しいです。
経年変化で素敵な雰囲気を壊さないように、手をかけるので気をつけることが大切ですね。
補強材も野暮ったくならないようにして、削りつけも最小限にしてタッチペンも極力周囲と合わせて
削りつけの箇所だけ修理させていただきました。
ありがとうございました。
修理のお問い合わせは、メールまたはInstagramのメッセージでご連絡頂ければと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
wing joint 吉澤